手術をしない簡単ないびき対策
手術をするほどでもない、という軽症のいびきの場合、ごく簡単ないびき対策によって、症状が改善する場合もあります。
軽症の患者に対して、医師はまず、睡眠の体位を変え、なるべく横向きの姿勢で寝るよう指導します。仰向けで寝ると、気道がっぶれて狭くなり、いびきをかきやすくなるためです。
たったこれだけのことでも、いびきの度合いがかなり軽くなるものなのです。
お酒の量を控える
また、お酒をよく飲む人の場合、寝る前のお酒をなるべく控えるようにします。
いわゆる「寝酒」はいびきの原因になります。毎晩寝酒を飲んで寝る人の場合、それが慢性的ないびきの原因である場合もあるのです。
また、寝酒に限らず、いびきを治したいなら、夜遅くの深酒は避けてください。軽い晩酌くらいはよいでしょうが……。
規則正しい生活を
それと、規則正しい生活をすることも、いびきを治すための重要なポイントです。不規則な生活は睡眠のリズムも狂わし、それがいびきにつながるのです。
患者が明らかに肥満ぎみの場合、まずダイエットからの指導になります。体重が減ると咽頭のぜい肉も減り、その分いびきが出にくくなるからです。
ダイエットの本は世に星の数ほどありますから、肥満にっながらない食生活のコツについてはそちらを参照してください。
もっとも、いびきの場合、いわゆる「食事療法」の類はありません。いびきを引き起こす食事とか、逆にいびきをやわらげる食事というようなものはないのです。
ただ、アレルギー性鼻炎からくるいびきの場合、当然のことながら、アレルギーを悪化させる刺激物の摂取はなるべく避けるべきでしょう。
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