怖いいびき
健全でないいびき、怖いいびきとは、どのようないびきでしょうか?
病的ないびきの場合、一夜を通して断続的に大いびきをかき続けるものなのです。
なんらかの身体的トラブルによるいびきは、たまにかくのではなく「慢性的にいびきをかく」点、寝入りばなだけいびきをかくのではなく「一晩中いびきをかく」点に特徴があります。
太った人のいびき
肥満体の人はたいていいびきをかきます。それは、肥満によって軟口蓋や咽頭壁に余分な脂肪がつき、のどの奥の部分が肥大して、空気の通り道が狭くなるからです。
いびきを改善する対策がすぐさま必要です。
さらに狭くなるだけでなく、睡眠時には肥大したのどの奥に肥満で厚くなった舌が重なる格好となり、二重の意味で呼吸が妨げられます。肥満は体の外側に肥大するだけでなく、体の内側にも肥大しているのです。
つまり、太った人の睡眠時の呼吸は、脂肪と舌でふさがれてしまった空気の通り道を無理やりこじあける形になります。その“苦闘”がいびきとなって現れるわけです。肥満体の人の近くに寄ると、起きていても「ズーッ、ズーッ」と呼吸音が荒いのを聞いたことがあると思います。これは肥満体の人の気道が狭くなっている証拠です。
やせない限りはいびきの原因が取り除けないわけですから、太った人のいびきは必然的に慢性化します。しかも、肥満作の人のいびきは、多くの場合、はた迷惑な大いびきです。
肥満が高血圧や糖尿病など、さまざまな病気を引き起こすこと、肥満体の人に長命な人は少ないことは、みなさんよくご存じでしょう。
それは普通、さまざまな成人病(最近は「生活習慣病」といいます)と肥満との密接なっながりを指していわれる言葉です。「太った人はいびきをかく。だから短命になりやすい」とはまだあまりいわれていません。
しかし、慢性的にいびきをかくことこそ、太った人が短命になりやすい最大の原因なので、いびき対策をきちんと行わなければなりません。