子供の突然死の原因にも
生まれたばかりの赤ん坊は口呼吸ができません。
口呼吸は後天的に覚えるものなのです。
生まれつき鼻がふさがっているという病気がありますが、そうした病気の赤ん坊は、生まれ落ちた直後に呼吸困難に陥ります。酸素マスクで人工的に呼吸をさせてやらなければ死んでしまうのです。
このことが象徴するように、口は本来呼吸をするための器官ではなく、食べ物を食べ、発声をするための器官です。
その器官で無理に呼吸をすれば、さまざまな弊害が生じてくるのは当然のことです。
小さい子供の無呼吸症候群は危険
2〜3歳くらいの小さい子供の場合、いびきからくる無呼吸症候群が心臓に与える不可は、大人の場合よりもさらに深刻です。身体が小さく未発達な分だけ、無呼吸が心臓に与えるダメージが大きいのです。
それは、動悸が激しくなるなどという生やさしいものではなく、心不全のような重篤な病気を引き起こしかねない心いダメージです。子供のひどいいびきを放置しておくと、ある目突然、了供が心不全で突然死してしまうかもしれないのです。
心不全というと、中高年の病気というイメージがあるかもしれません。しかし、1歳から5歳くらいのお子さんが心不全で亡くなる例も、実はかなり多いのです。
扁桃腺が原因で窒息の可能性も
抵抗力の弱い幼児はしばしば風邪を引くものであり、扁桃腺肥大からひどいいびきをかく子供も、当然のことなから頻繁に風邪を引さます。
たかが風邪、とあなどってはいけません。風邪はしばしば扁桃腺の腫れにつながります。もともと扁桃腺が肥大している子供が、風邪で扁桃腺をさらに腫らしたらどうなるか? のどかつまって息ができなくなってしまうのです。
そうしたケースの子が、ただの風邪で息ができなくなり、呼吸困難からチアノーゼまでおこして、息も絶え絶えに救急車で運ばれる例も実際にあるのです。
命にかかわることもありますので、子供のいびき対策は常に考えて、いびきを防止できるように環境などを考えねばなりません。
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